帝劇8月27日マチネ キャスト クロロック伯爵:山口祐一郎 サラ:大塚ちひろ アルフレート:浦井健治 シャガール:佐藤正宏 レベッカ:阿知波悟美 マグダ:宮本裕子 ヘルベルト:吉野圭吾 クコール:駒田一 アブロンシウス教授:市村正親 ダンス オブ ヴァンパイア 8/27マチネ(千秋楽) 浦井君&ちーちゃん。 とうとう千秋楽です。 あーすごかった…幸せだった…なんだか脱力して燃え尽きて真っ白です。 まだ目の前にあのライトにきらきらと反射する銀テープ吹雪がちらついてる。 正直二階席でちょっと寂しいかな、と思ってたんだけど、最後のあのきらきらは二階ならではの特権だったかも。 今日の当日券、1200人以上並んだそうですね。 伝説のエリザ楽を越えた? 最初から抽選だと思って諦めた人も多かったわけで、追加公演余裕で出来そうだ^^; この手の大型作品の大楽で補助席じゃない正規チケットで見るのは初めて。 本当に幸せでした。 明日からどうやって暮らすんだ、私。 一幕宿屋、シャガールの釘うちで教授はアルフの上に落下。 すぐにどかず、上からのしっと押さえつけてて浦井君もがいてた。 なんか少し首締めも入ってたように見えたんだけど、隣の妹には否定された^^; それでもちゃんと腰のさすさすはあるのね。 6重唱はやっぱりシャガールの「やーばいーー」が最後までやばかった。 あそこ、8月になってからレベッカ阿知波さんが「シャガール!(怒)」と叫びながら追いかけるんだよね。 最初『シャガール』が姓だと思ってたからすごく違和感があった。 今日の浦井君とちーちゃんとのデュオは割とよかったなぁ。 でもやっぱり声質が合わないような気が。 一幕最後の全員のぐうるり回転、浦井君昨日は完全にやってなかったけど今日は微妙に参加。 ちょっと悩んで困って、一応参加しとく?って感じに頭だけ動いてた。 クコール劇場のバナナ発言は爆笑した。 あの「うーん、えーと、えーと」ってはたき持ったまま悩んでるのがめちゃめちゃかわいかった(爆笑) 思いついたときの「バナナ!」っていった唐突さ加減といったら、クコールも教授もぽかんとしてたし。 それでもしっかり拾って「じゃあ僕ぶどう、食後にね」と繋げる教授は本当にすごいです。 役者の鑑。 そしてわずか30分弱でバナナとマスカット用意した駒田さん&スタッフさん、本当にありがとうございます(大爆笑) あの短時間で外まで買いに行ったのか、誰かの楽屋にあったのか。 (※東宝ブログによれば楽屋になかったものはわざわざ買出しに行った模様) 思い返してみたら首締め入ってたのは宿屋じゃなくて最初のかまくらだった。 ガーリック、いつもはほとんどアドリブをいれない佐藤さんが、教授の「なぜにんーーーーーーーーにくをぶらさげてるんだ?」のネタに答えて、「そりゃもう、にんーーーーーにくは…」と教授よりは短めだけどいつもよりは長いという感じで台詞言ってた。 アルフの覗きシーン「やつがいたんです!やつが!!」の次のところでは教授風呂桶に落ちたらしい。 私はいつものとおり部屋に戻ったアルフをオペラグラスで追っていたら、どよめきと笑いが起きたので慌ててオペラ外すとお風呂から足がにょきっと生えてた(笑) アルフ、びっくりして慌てて引っ張りあげてました。 プロフェッサー最高。(スポンジ最高。の感じでお願いします) ママさんの十字架掲げる演技いつからだろう? 気付いたらやってたね。 てゆうか、小ネタ多すぎで全部書ききれないのがもったいない。 教授の靴下の穴がまたおおきくなってたとか(笑) 人類のためのプチカテコ、全員を一人づつ前に押し出して挨拶させたのに、アルフだけぺしっとスルーしたとか。 一幕の伯爵と教授の最初の対面シーン、教授は名刺を取り出したものの伯爵がいつもに反して一向に受け取ろうとしないものでむりやり手の中に押し込んでた。爆笑。 祐さんの間のとりかた、シリアスなのにあれだけ笑いをとるポイントにしちゃうのは卑怯だ(笑) 一幕ラスト、♪その手で〜〜はいつもにまして大バズーカ大サービス。 ありえないほど気持ちよかった。 オケ(というか指揮の西野さん)も若干気を使って、祐さんのロングトーンに合わせていた模様。 さいごのじゃじゃじゃん!ばーん!のところもびしっと決まって本当に気持ちよかった。 二幕最初、サンボさんとオケさんの気合が非常に伝わってきました。 ちーちゃんは気負いすぎたのかラスト音あげにはちょっと失敗。 26日マチネの方がよかったけど、でも充分よかった。 いつもなら階段上り終えてるタイミングでちーちゃんまだ下にいて、祐さんが踊り場で手を伸ばして誘惑してる感じがすごくよかった。(ああファントム…←演目が違います) 多分あれ、ちーちゃんが歌に気を取られすぎて登るの忘れちゃったのかと思うけど。 悪夢は…松澤さんの歌い方がねちっこくなってたのは26日限定と思ってたんだけど(24日はそんなに気にならなかったし)なんだあれはーーー!!! 更にひどくなってて、あのバージョンしか見てなかったら「悪夢いらない」って言われるのはわかる。 ぶっちゃけ気持ち悪い。まさに悪夢。 女性コーラスが入るといきなりまともになるってことは、オンチとかじゃなくもともとの歌い方はそれほど悪くないってことなんだよね。 あわせられるんだし。 再演あったらもうちょっと研究してほしい。 浦井アルフは寝てるときわりと寝相いいと思ってたんだけど(泉見アルフはすごく動き回る)、あの悪夢のせいか、今日はすごく動いて演技してた。 上にもあるとおり、「今日は完璧な日」はクコがしっかりとバナナとぶどうもってきてくれてた。 浦井君、ぎゃーぎゃーいいながらすごい笑ってた(笑) クコがバナナとぶどう持って帰っちゃったので、教授はぶどうがない…とお皿ひっくり返して探してましたね(笑) 浦井君台詞が笑いで震えないようにするの、必死みたいだった。 霊廟探索は教授はりきってましたね。 かわいかった。 「このひぃひぃ男!」 「こっちのが近いのに」 「私の後を継ぐのはまだ100万年はやい!」のあとに 「おーてーてーつーないでー」で仲良く手を繋いで(ひっぱられて)退場。 図書室は教授が二度頭をぶつけたら、出てきたときにバンソウコウ二個額に並んでた(笑)あれ、誰が作ったの? ヘル様のお風呂シーンは大千秋楽、超ロングバージョン。 出は久々縁に片足立てて赤薔薇一輪の正統派美吸血鬼バージョン(何それ)(いや、だってここんとこうさちゃんとか笑いに走ってたから…) 「いいわーいいわー100年ぶり!」はありそうでなかった新しいバージョン。 がぶっのあとは、いまだかつてないうぎゃぁーーーという美青年台無しな悲鳴で客席降り。 教授にいじられてひぃひぃが使えなくなったからだろうけど、ほんとに笑った。 アルフを見送ると、ヘル様ここぞとばかりにお支度。 バスタブからはらりと白エプロン(もちろんぶりぶりメイドエプロン)を取り出し身に付けると 「急がないとアルちゃんが帰ってきちゃう(はぁと)」 といいながら更にバスタブをのぞき、昨日バラバラ死体にしなかった方のうさちゃんを取り出す。 それでもまだごそごそ探している間に浦井アルフ舞台まで帰還(爆笑)。 いつもに増して爆走していたらしく、予想より早く舞台に到着しちゃったのにヘル様はまだご準備中でアルフは挙動不審者と化してました。 (泉見アルフならそこで一旦引っ込むくらいのアドリブはやりそうだが、棒立ちになるのが浦井アルフのかわいいところ) 「あら、大変、ないわ…どこかしら??あったわ!」と高々と掲げたのは詩の本(爆笑) てゆうか、それを忘れちゃいかんでしょ、ヘル様。一番大事でしょ。 で、ようやくアドリブ劇場へ。 (詩の本を渡しながら)「おかえり、アルちゃん」 (受け取りながら)「ただいま、ヘルちゃん」 「ご飯にする?お風呂にする?それとも一緒に寝る?」 「…………。ごめんなさい」 (裸エプロンの衝撃か、いきなり強烈なアドリブへの衝撃か、気持ちぷるぷる震えてた(笑)) 「答えは三つしかないのよ〜(はぁと)じゃあ、ご飯にしましょうか。はい」 (耳をがしっと掴んだ状態のウサギを渡される。非常に困りつつもしぶしぶ受け取る浦井アルフ) 「ほら、食べて♪くーえ、くーえ…」 (客席を巻き込んで手を叩きながら食えコールするヘル様) (しぶしぶ耳をちょこっとかじろうとする浦井アルフに) 「あ、耳はあんまりおいしくないのよ〜(ふふっ)くーえ、くーえ…」 (困ってウサギを下ろしてしまった浦井君を見て) 「あら、ご飯はいらないの?これ、三択なのに。じゃあお風呂にしましょうか。じゃあぬーげ、ぬーげ…」 (今度は脱げコールをするヘル様、やはり客席を煽る。ちなみに私達の座ってた浦井FC席周辺はオペラ片手に笑いすぎててコールに参加するどころではなかった) (しぶしぶジャケットに手をかける浦井アルフ。でもがばっ!とはいけない) 「あら、脱がないとお風呂には入れないのに。じゃあ、あとは一緒に寝る、ね。(手を振って断ろうとした浦井アルフを遮って)もう選択肢は残ってないのよ〜これ、三択だから(にっこり)。おやすみなさーーい!」 でがばっと襲い掛かるヘル様。 「ぎゃーー」でようやくオケが入っていつもの展開へ。 ヘル様の鏡の前のジャンプは三段階特別仕様でした。 そこでようやくオケがずーっと待っててくれたことに気付きましたよ(笑) 西野さん、タイミングばっちりでさすがです。 アルフの叫びで出てきた教授の第一声は「随分長かったな」(爆笑) いつもなら真っ先にヘルを突き飛ばすんだけど、今日は首に手を回して絞め技かけてました(笑) 突き飛ばした後は、指十字攻撃を何回も。 ヘルぱったりと死にました。 なんか白うさぎのぬいぐるみが飛びちって猟奇死体状態になってたんだけど(笑)あれはヘルが投げたのか、教授が投げたのか。 気絶後べちべちやって最後は父上ーーーだったかな? 教授が後ろ足蹴っ飛ばししてた。 その間浦井アルフは舞台で正座し、うずくまったまま。 よっぽどダメージが大きかったのか、笑いがとまらなかったのか(笑) その後、階段上るのもへろへろで、教授に「大変だったな」と労わられてて、愛されてるなぁ、健ちゃんと嬉しかった(笑)。 「もうなんだかへとへとです」がすごく実感籠もってた。 伯爵との歌バトルでは、教授の 「その勇姿、いずれ絵本の中でしか拝めなくなるのだ」 が 「その勇姿、いずれミュージカルの中でしか拝めなくなるのだ」 と楽仕様で大喝采。 あのとっさのアドリブにも声が揺れない祐さんはさすが。 目はしっかり笑ってたけどね。 「永遠」はサンボさんがすごい迫力。 1階で『見たかったなぁ』(教授風) 「抑えがたい欲望」歌としては昨日のソワレの方がなんだかすごかったけど、今日のほうが泣けた。 まさかVで泣ける曲があるとはなぁ。 なんだか恥ずかしくて、周り見たらうるうるしながら目頭ぬぐってるの、自分だけじゃなく回り中だった。 最初のところ、いつもは途中からゆっくり踊りながら入ってくる新上さんが下手でライトに照らされながら立ち尽くしていて、それもなんだかぞわっとした。 祐さんの歌い方と、今日で終わりなんだという寂しさと、色々な気持ちがこみ上げて、でもすごく気持ちよかった。 「しーーはーーー(ロングトーン15秒(体感))いーーしゃーーー」ってほんとすごかった。 ここもオケさんと打ち合わせ済だったらしく、ちゃんとオケもロングトーンで止まってた。 「神に、なるのーーだぁーー(SubPからクレッシェンド)」もものすごく綺麗だった。 当然ものすごいショーストップ。 いつもなら拍手がなりやむ鐘が鳴り出しても一向に拍手が止まない。 照明さんも祐さんも心得てて、ちゃんと間に合わなくなるぎりぎりまでその拍手を受け止めてた。 すごく嬉しかった。 26ソワレ、27マチネと続けてあんな素晴らしい歌を聴けて、本当に、本当に幸せだった。 こんな素晴らしい神光臨の瞬間に立ち会えるなんて、私は本当に幸せもの。 いつもは出てきてちいさく拍手の教授とアルフ、今日は教授が眼鏡を上げてハンカチで涙をぬぐってました。 アルフはそれを見てしきりに。 舞踏会ではさけもとさんと思しきヴァンパイアと教授と三人で並んで踊るのが妙に揃うようになってて大爆笑。 へんてこ踊りするのは最初からだけど、あんなに揃って振付けるようになったのはいつからだった? なんかこのあたりから、あとちょっとでおわっちゃうんだなぁと寂しくて寂しくて。 もっといつまでも見ていたかった。 特別カテコは最初に降りてくる「TDV」の文字幕のみで、レミゼみたいに千秋楽の看板はなし。 司会はクコール駒田さん。 しゃべり始めてから「あ、いけね、普通にしゃべっちゃった」っていうのに笑った。 でもクコ口調じゃ司会できないし。 「この人のおしりに魅惑された観客多数、吉野圭吾さん」 吉野さんはごくごく普通にありがとうございました。の挨拶。 あまりに普通すぎて拍子抜け(笑)本来真面目な方なんですよね。 「小さくてもパワフル、宮本裕子さん」「今度会うときには苗字が変わってると良いです」 「みんなのまとめ役、阿知波姐さん」「レベッカはこの劇で一番不幸な女として演じてました」 「私生活では良きパパ、佐藤正宏さん」「3人の娘の寝顔を見ながら♪娘はもう18〜と練習しました」 「普段は声を聴けないこの方にも話を伺いましょう、新上裕也!」「どうも…」 (ごくごく普通に挨拶していたが、あまりに素っ頓狂な声に、会場がどよめいたためよく聞えず) 「…こうなるのは分かっていました(苦笑)もう一人、加賀谷香」「しゃべるの苦手で踊っているので…どうもありがとうございました」 「それではアンサンブルからも。ダンスリーダー、徳垣友子!」「ええっ!!どうもありがとうございましたっ!」(予想外にふられて何も話せず) 「歌アンサンブルリーダー、中山昇」「ありがとうございました」 (徳垣さんがダンスリーダーだったのはすぐわかったけど、中山さんが歌リーダーだったのは知らなかった…) 「この舞台で一番成長しました。お風呂といえば水戸黄門かダンスオブヴァンパイアか。次は是非実写版ドラえもんのしずかちゃんをやってほしい、大塚ちひろ!」 「めざせ由美かおるでやってきました…(ちーちゃんうるうる。)…ありがとうございました」 「いまの挨拶を聞いて、ちょっとうるんでます。浦井健治!」 「ありがとうございました。初日、泉見さんの舞台を下手一番後ろに座って見ながら僕も一緒に緊張していました。初日の前はほんとにいろいろあったので、幕があいてよかったなぁと。自分の初日は緊張で第一声の『プロフェッサー』がうわずってしまったのを思い出しました…(あとは色々感謝の言葉を多数)」 「いつもならべらべらしゃべるんですが、ここはこの方に。大先輩、市村正親さん!」 「…この年でこの扮装で。稽古場でひげなしで練習していたらアンサンブルの連中に『市村さん、いたんですか?!』と驚かれたりして、自分の存在意義を疑いました。いい経験です…ありがとうございました」 「最後はやはりこの方、山口祐一郎さん!」 (例の長い牙をつけたまま、もしょもしょしゃべる。非常に聴きづらい)「ありふぁとうごしゃいました。…このふぁにいられておじいちゃんはしあわしぇでしゅ」(「おじいちゃん」発言に爆笑。祐さんがおじいちゃんだと、新婚の市村さんてば立場なしだと思うんですが^^;) 深々と一礼したのが印象的でした。 その後クコールの歌唱指導によるフィナーレリプライズ、銀テープ爆弾があってびっくりした。すごい綺麗だった…。 何度も何度も書くけど、こんなに幸せになれた作品は人生で何作も出会えるわけじゃないし、その大千秋楽に立ち会えて本当によかった。 ああ、このあとどうやって再演まで(とりあえずは11月のCD発売まで)乗り切るかが問題だ。 アルフファンには出演作じゃないMAワクチンなんて効かないんだよっ!東宝!! そこんとこしっかりわかって、さっさと再演してください。 とりあえずM!再演の予定を変更すれば半分以上のキャストスケジュールは確保できるから(笑) |