ダンス・オブ・ヴァンパイア観劇録その1
帝劇7月3日ソワレ(浦井・大塚初日) 

キャスト
クロロック伯爵:山口祐一郎
サラ:大塚ちひろ
アルフレート:浦井健治
シャガール:佐藤正宏
レベッカ:阿知波悟美
マグダ:宮本裕子
ヘルベルト:吉野圭吾
クコール:駒田一
アブロンシウス教授:市村正親


ダンス オブ ヴァンパイア 7/3ソワレ
浦井君とちーちゃんの初日に行ってきました。

感想…とにかくすごかった(爆笑)

山口伯爵オンステージ WITH ダンスオブプロフェッサー・市村教授
賛助出演 ヘル様@吉野さん・サラ嬢@ちー・弟子その1@浦井君
協力 歌アンサンブル、ダンスアンサンブルの皆様。

という感じ。(どんな感じだよ)

こんなに祐さんの歌を堪能した舞台はオペラ座以来??
M!のコロ様もおいしい歌でしたが、あの調子の素晴らしい迫力が3時間フルコース。
正直それだけでおなかいっぱいなのに、市村教授のキュートさといったら!
あと浦井アルフのだめっぷりがアルジャーノンのチャーリーを思い出してすごくかわいかった。
ちひろサラは思っていたよりはよかった。
かわいかったし、地声部分の歌はそこそこ聞けた。
だけどいいところと悪いところの差が激しいのね〜今後に期待。
残りの宿屋の皆さんは要修行なので感想スルー。

で、なんといっても圧巻は伯爵の歌なんですが、それに負けないインパクトの吉野ヘルベルト、すばらしく美しく美脚でした(爆笑)
舞踏会でサラをエスコートする黒マント姿が本当に妖艶で、それでいてアルフに迫るところはおかしくておかしくて。
アルフもあれにすっと受け答え出来るくらいになったらもうちょっとインパクトがでてくるんだろうけど、でずっぱりの割りに印象薄くて残念。


役者以外の感想としては、コーラスは素晴らしかった。
初演2日目としては破格の完成度だと思う。
今後もっと深みを増すと思うので8月ラスト近くが楽しみ。

オケは悪くないけどまとまりがない印象(特に金管。弦は割りとまし)
これもこなれてきたら聞けるかな。

ダンスは、群舞はそれなりに迫力でよかったものの、ソロダンスがことごとく狙いから失敗してると思った。
特にサラ・伯爵・アルフの吹き替えダンス。
吹き替えサラは振り返ったときのちーちゃんとの美貌の差が激しすぎて萎え。
(ちーがそんなに美人なんだとは思わなかったよ…)
すごいダンスいらないから、ちーちゃんが踊った方がよかったのに。

吹き替えアルフは曲の半分くらいまでアルフの化身と気付かず、気付いてからは「…この程度だったら浦井君が踊った方が見た目が良いしダンスもうまいのでは?」と思ってしまった程度だったのでだめ。

吹き替え伯爵に至っては踊っているときは(女性ダンサーがうっとおしい)としか思わず、終わってから「…で、伯爵の吹き替えダンスってどこだったの?」と聞いて、男性ダンサーだったと分かったレベルなので問題外。
あと最後のダンサー二人のソロダンスがどうみてもジャズダンスの発表会にしか見えず、うっとおしかった。
マグダとヘルの二重唱ならそれで最後まで行ったらよかったのに。

2日目にしてはとっても良い仕上がりだったが為に、あらが目立つ印象です。
あと全体的に舞台・セット・客席の使い方や照明の使い方はとっても良いのに、全体を通してのシナリオの印象が散漫。
なんだろう、場面転換は悪くないのにストーリーが頭に残らない。
まあ、頭をからっぽにして笑うだけの作品といえばそうなんだけど。

何にせよ、あと2ヶ月でどう化けるのか楽しみです。
明らかに慣れてきたらアドリブが入るだろう場所も見当がついたので(笑)浦井助手がどこまで市村教授の仕込みボケについていけるか、お手並み拝見(笑)