劇団四季『オペラ座の怪人』鑑賞記
9月9日 ソワレ 電通四季劇場[海] 

キャスト
ファントム:佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ:沼尾みゆき
ラウル・シャニュイ子爵:鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ:種子島美樹
メグ・ジリー:宮内麻衣
マダム・ジリー:戸田愛子
ムッシュー・アンドレ:林 和男
ムッシュー・フィルマン:青木 朗
ウバルド・ピアンジ:半場俊一郎
ムッシュー・レイエ:松下武史
ムッシュー・ルフェーブル:深見正博
ジョセフ・ブケー:塚本伸彦

オペラ座の怪人 9/9ソワレ 
4000回スペシャルカテコウイークで3999回公演でした。

特別カテコが見たいが為に(笑)急遽前からオペラ座見たがってた四季初見の友人を誘って前日予約。
3999回ですよ、すごいですね〜。
何がすごいって、初演から18年も経ったのに佐野さんが同じ演目を演じ続けてることが(苦笑)
2階A席とはいえ、あっさりとセンターブロック取れてしまってびびりました^^;
確かに若干見切れるといえば見切れるからオタは回避しがちな席かもしれない。
でも最初に案内された2階2列目下手端よりは初心者向けかな、と。
(自分ひとりだったら若干見切れてもR席か、その下手端席を取った(笑))

キャストは前回とほとんど変わらないのですが、ラウルとマダムが変わったのでちょっと印象が違った。
とりあえず、前回と違うキャストの感想。

鈴木ラウル(一瞬こう書いて、綜馬ラウルだったらなぁ…と思ってしまった(苦笑)
もう一度見たい、芥川ラウル。やっぱり私の中のデフォだ。)初見でした。
うーん、悪くないんだけど、私はちょっと苦手。前回の北澤さんのが好きでした。
ところどころに歌い方がぶっきらぼうで荒削りな部分があって、なんかサカケンを思い出した。。(あー、それで苦手なんだ、私…)
プリマドンナですっぽ抜けるのはどうなのよ?
それは確かに聴こえないより聴こえた方がいいですが、調和は大事よね。
全体的に佐野さんというより、石丸さんがお手本なのかな?という感じがしました。
北澤さんの演技はあきらかに佐野さんお手本だったんだけど(笑)
あ、でもマスカレードの肩乗せリフトはすごかった!!
他の役者さんではほとんど見たことないですね。華やか!

戸田マダム うわーすごい!!大体マダムは上手い人しかキャスティングされないけど、この方は上から下まで自由自在に出されてて素晴らしい。
そしてマダムメイクした姿がすごく綺麗。(素顔は知らない^^;)
インパクト強いマダムでしたね。

深見ルフェーブル なんだか脇に無駄に芝居の上手い人がいると思ったら深見さんでした(笑)
完全に役不足ですね。もったいない。

でもって本編の出来。
全体的なバランスは前回の方が良かった気がする。
佐野ファントムは連投なのに絶好調でした。びっくり。
ラウルの演技が若いのでなんとなくそれで皆がバランスを崩されていた気が。
沼尾さんの歌い方が鈴木さんと絡むと佐渡さんのようにリサイタルちっくになっててちょっと気になった。
一幕より二幕の方がいいのはいつものことなんだけど、それにしても一幕がちょっとふわふわしてたかな?
うーん、西野さん2週間前までお堀前で牙つけてたからなぁ。
四季の指揮(だじゃれではない)の感覚取り戻すのに若干時間かかった?
それとも明日の4000回を控えて、キャストも緊張してたんでしょうか?

宮内メグ、今日も危なっかしかったけどやっぱりかわいいので許す。
前回手ぬ…不調っぽかった半場ピアンジは今日は絶好調でした。
この前はなんだったんだろうと思うくらい。

それにしても、佐野ファントムと沼尾クリスティーヌのシーンがやはり好き。
佐野さん、沼尾さんの演技について語るとえらく長くなりそうなんだけど、この二人は相性よいと思います、ええ。
お気に入りポイントは
・沼尾さんと宮内さんのバレエ。ついでにバレエダンサーの黒髪かつらの子が美人。(チェック細かい)
・「オペラ座の怪人」の「歌え、私の音楽の天使!」の言い回し
・船から下りたあとのマントの脱ぎ方。美しい…
・「Music of The Night」のクリスティーヌの手のとり方と倒れてからのマントのかけ方。何もしていないのに耽美。
・「地獄へ行け!呪われろ!」の言い回し。あまり歴代ファントムにはない感じ。
・妙に明朗快活な手紙の読み方(笑)
・墓場のデュオ。何度見ても泣ける。
・「The Point of No Return」で、ファントムがすり替わったことに気付いた時のクリスティーヌの表情
・同じく劇中演技でドン・ファンを演じるファントムの手を取ると離してもらえないときの二人の表情
・マスクをはがしたあと、特殊メイクのすごい顔のはずなのになぜかマスクをしてるときより美形に見える佐野ファントム
・「許さない、えーらーべっ!」の言い回し。大好き。
・ファントムとキスしているときのクリスティーヌの恍惚の表情とそれを見守るラウルの表情(←人によるので。鈴木ラウルはじっと見つめてて意外だった。)
・ラストの絶唱

うん、長いですね(笑)

特別カテコは、通常カテコのあとに幻想的な照明と(多分映画版CDの音で)オーヴァーチュアが始まり、幕にマスクが映し出されたあと、全員で挨拶。
そして舞台上クリスティーヌとラウルでAll I Ask Of You→ファントムのMusic Of The Night→1F客席降りで支配人ズ、カーラ&ピアンジでプリマドンナ、ジリー親子が加わってマスカレードの最初、幕が開いて残りメンバーのマスカレードでした。
終ったあとは祝4000回のプレートが降りてきて、林アンドレがご挨拶。
皆さん感慨深げでした。
最後は2Fまでスタオベが起きる大盛り上がりで幕を閉じました。
写真は映りが悪いですが入り口でもらった4000回記念袋(笑)に入っていた仮面。
何種類かあるみたいですね。