映画『オペラ座の怪人』鑑賞記
2月1日渋東シネタワー 

キャスト
ファントム:ジェラルド・バトラー
クリスティーヌ・ダーエ:エミー・ロッサム
ラウル・シャニュイ子爵:パトリック・ウィルソン

(2月1日の日記より編集)

映画版オペラ座の怪人を見に行ってきました。
宮崎ファンといいつつハウルそっちのけで、普段映画見に行かない私がわざわざ平日に見に行ったのは、この映画がアンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカル映画だからです。

オペラ座〜と言えば、じゃーんと半音階で始まるあの歌。
四季版だと「夢のなーかで〜」と始まるあれですよ。
あの調子で最初から最後までずっと歌ってるわけですが。

もう、とにかくよかった。
ラストなんて知らず知らずにぼろぼろ泣いてて、終わってから自分でびっくりしたし。
オペラ座〜の舞台で泣いたのって、四季初演だけなのだけど、それでもこんなに号泣はしなかったしなぁ。

この作品、私が一番好きなミュージカルなので(実は一番はエリザじゃないのです(笑))非常に思い入れが強すぎて、四季版にもロンドン版にもその他各国版にも点が辛くなりがちなのですが、映画版は本当に完璧でした。

もう、なんというか痒いところに手が届くと言うか、欲しいタイミングで完璧な演奏、歌声が来る訳ですよ。
でもって、舞台ではへたれと評判なラウルも超カッコいいし、クリスティーヌ、怪人に至ってはほんとに「天使の声(Angel of Music)」。
主演の女の子、まだ17歳(18?)なんて信じられません。
いや、ところどころあやうい感じはあるのだけど、クリスティーヌという役柄としてはそこもまた良し。
ストーリーも台詞も歌も全てわかってるのに泣けるのは、何と言っても役者さんたちの演技力、歌唱力のすごさ。
クライマックスの怪人の表情にほんとやられました、私。。

ただね。
英語が苦手でも字幕は読まない方が良いです。
字幕は要所要所が非常に的の外れた意訳なので、これを信じるとラウルはへたれ、ファントムは変態エロオヤジ、クリスティーヌは娼婦化してしまいます(苦笑)
一度でも舞台見てれば、歌だけ聴いてても大体話はわかると思うので。

以下気になった字幕について。

最初の「オペラ座の怪人」の上の「ファントム・オブ・オペラ」という振り仮名でもう字幕を見るのはやめたのだけど(つか、せめて「ジ・オペラ」にしてくれ。オペラ「座」なんだからさ・・・これじゃどこかの駄作訳の「オペラの怪人」になってしまう)。

まあ、もともと歌詞も台詞もほぼ覚えてるし、個人的には無問題。
そうじゃなくてもこの映画の役者さんたち、発音聞き取りやすかったし。
(英語が得意な妹に言わせると、役者さんたちが英国系の人が多いので、日本人には比較的聞き取りやすいのだそうです)
でもところどころどうしても字幕が目に入っては萎えていた。。

・・・お願いだから最後だけでも「教えてあげるわ、あなたは一人じゃない」に直してくれないかなぁ・・・四季の「今見せてあげる、女の心」も大概ひどかったけど、なぜ「〜 to show you you are not alone」が「教えてあげる、私はあなたに惹かれていたの」になるよ、戸田さん・・・
違うんだーーそれだとクリスティーヌが二股女になっちゃうんだーー(絶叫)
でも、映画版のクリスティーヌは本気で怪人のこと好きだよね。
そこがすごく気に入ったのだけど。
ラウルに対する愛とファントムに対する愛が明確に違うのがわかるのが良い!
あとラウルが怪人に対して「尊敬すべき人だけど彼女は譲れない」というスタンスのところ。
舞台の演出だとラウルの怪人に対する感覚って化け物退治なんだよね。
これがどうしても気に入らない&ラウルがへたれに見える元凶だったので、映画の演出はとっても嬉しかった。
まあ、その代わりに微妙に怪人がへたれてたりするかもしれないけど(笑)そこも美形だしかわいいので許す。