2005レ・ミゼラブル観劇録
帝劇5月8日マチネ 

キャスト
ジャン・バルジャン:今井清隆
ジャベール    :岡幸二郎
エポニーヌ    :新妻聖子
ファンテーヌ   :シルビア・グラブ
コゼット     :河野由佳
マリウス     :岡田浩暉
テナルディエ   :徳井優
テナルディエの妻 :森公美子
アンジョルラス  :坂元健児
ガブローシュ:大久保祥太郎
リトル・コゼット :戎怜菜
リトル・エポニーヌ:森本芽衣



今年初今井バルでした。
今年の今井さんは非常に好評。
特にゆかコゼとの相性抜群とのことで、今井さんはSPで見るからいいや、と思っていたけど、どうしても見たくなって例により当日券での鑑賞。

今井バルジャン:
まず驚いたこと。舞台上にバルジャンという一人の人間が生きていました。
演じているという感じがしない、全て自然、天然。
そしてバルジャンというより、パパと呼びたくなる、コゼットラブラブな雰囲気が見ていてとても和みました。
あー、確かにこれはかわいさが売りの河野コゼとの相性がいいなぁ。
今井さん、ラストなんてマイクがくぐもるほど河野コゼット抱き締めてるし。
歌も演技もすべて見ていて一番安心できるバルジャンでした。
もっと早いうちに見ておくべきだったなぁとちょっと後悔したかも。
もういいかげん慣れてきてしまってここ数回泣けないこともあったのだけど、今井さんの演技は心置きなく泣けました。
素晴らしいです。SPにも期待。


岡ジャベール:
休演寸前かと噂される声の不調ですが、初めて見た人にはまずわからないだろう素晴らしさ。
「自殺」はオクターブ上げの歌い方やめて通常音域に戻していらっしゃいましたが、私はこの方がしっくりきて好きだと思いました。
特に岡さんの音域だと高音張り上げてると(好調な時でも)無理しているように聴こえるので。
鬼気迫る演技はさすがです。
今井さんとの相性もかなりいいなぁ。

シルビアファンテーヌ:
高嶋兄の奥様初見。
今までのファンテのイメージを打ち破る、斬新なファンテでした。
まず声がやわらかいアルトなので、とても温かい歌い方に聴こえる。
ファンテーヌ=ソプラノというイメージなのでそれだけでものすごく衝撃。
それからマルシアや井料さんの演じるファンテは女であり、母であるけれど、シルビアさんのファンテは母であり、女である、という印象が強かったです。
マルシアや井料さんに比べると歌い方に癖がなく、音程も安心していられるし、私は今季のメンバーではかなり好きな方です。
是非また見てみたい。


河野コゼット:
ゆかコゼ、いつもかわいく綺麗に高音が響くのだけれど、いつになくお疲れかなぁと思いました。
でも今井パパとの演技は本当に素敵。
ラストは本当に号泣でした。
河野さんは泉見マリウスとの組み合わせも可愛らしくてよいのだけれど、岡田さんだと安心して甘えている感じが好きです。