エリザベート観劇録その24
日生5月19日マチネ 

キャスト(W分のみ)
トート   :山口祐一郎
フランツ  :石川禅
ルドルフ  :浦井健治
ルドルフ(少年期):川綱治加来
皇太后ゾフィー:初風諄

朝、私がエリザファンだと知っている友人から「一路さん、内野さん結婚」のニュースメールをもらう。
エリザファンの間では噂は2004年の頃からあったけど、このタイミングですっぱ抜かれたのはちょっと意外。
なんだ?Vの製作発表が目立つのがいやだったのか?(笑)
高嶋兄も楽終わるまで発表待ってたし、一路さんもうっちーも出来れば楽終わってからファンに発表したかったんだろうなぁ。
…などとつらつら考えふと気付く。

あれ、私今日のマチネ行くじゃん!

というわけで抜群のタイミングで行ってきました。
単に「浦井君&禅ちゃん」の組み合わせかつ私が休みが取れる日でチケを探したら今日だったというだけで、チケ譲ってもらう約束したのもおとといという、本当に偶然だったんですが(笑)

カテコの盛り上がりもすごかったですが、それはとりあえず後回しにして。
今日の舞台内容も、本当に行ってよかったです。

祐さんと禅ちゃんがもうほんと泣けた。
もうエリザでは泣けないと思ってたけど今日は泣けた。
あーもう興奮してて何から書いたら良いのかわかんない^^;

オープニングは浦井殿下のマイクの調子がちょっと変。
音響さんスイッチ入れ忘れた?
一路シシィ、今日とってもかわいい。ほんとにかわいい。
なんかなでなでしたくなる。
皇帝の義務、禅陛下の「許可する」がめちゃめちゃかわいかった。
なんだあれー反則だよ。ちょっとマザコンぽいの。
初風皇太后、寿さんのいいところを取り入れて自分のよさを引き立てはじめた感じ。
なんだかすごく凛々しくなっててお芝居がすごくよかった。
4日とは別人みたい。

祐閣下は今日は終始すごくご機嫌で、歌も丁寧かつバズーカ炸裂。
これぞ祐さんの魅力全開!という感じでした。
気持ちよかったーー!!
最後のダンスとかぞくぞくしたの久々。
やっぱり4日はお試しだったのかな?全然空気が違った。
今日はすごく席がよかったのもあるけど(エリザで1Fセンターなんて久々…)なんか音が天から降ってくるような、すごく不思議な感覚を味わいました。
私が踊る時もよかったな。
T閣下とはまた違った安心感を味わえた。
T君好きだけど、こういう祐さん聞いちゃうとやっぱり全然かなわないなと思う。

禅ちゃんは二幕が本当に良かった。
いや、一幕もね、「開けてくれ」のところの演技が細かくなっててびっくりしたけど。
(あの最後通牒を見て目を丸くして舞台前方によろめく演技って前からじゃないよね?)
母上の死とか、「母上はもういない帰っておいで」とか、いつもの泣き所に加え、夜のボートが!
もうね、なんか「シシィラブ!」なわけですよ。
立ち姿みるだけで泣ける演技。禅ちゃん演技派だよなぁ。
(で、今日はうっかり現実に戻ると(あー陛下、閣下に持っていかれちゃったのね…)とギャップに笑えたのだけどそこは入り込んで、なるべく気にしないようにしてた(笑))
綜馬さんはここは正統派の歌で泣かせるけど、禅ちゃんは哀愁漂う演技が素晴らしい。
二人とも大好きだーー!
悪夢はいつもよりは抑え気味に感じたけど、その分凄みを感じた。
全体的に二幕の陛下は落ち着いていたような。

で、浦井殿下は最初のマイクトラブル以外は今日も安定してました。
父と子のシーン、禅陛下がとても低く抑えた凄みのある声で歌いだしてて去年よりも対決が静かに燃える炎という感じでより激しく感じた。
「口出しするな!」が本当に頑固親父の逆鱗っぽくて、でもそれに負けない皇太子殿下は成長したなぁと。
「ママと同じ意見が間違いだというの?」「黙れ!」(←ここのそれまで皇太子に何を言われても一笑に付してたのが一瞬ビクッと反応する禅陛下がツボ)
そして「見捨てた」といわれて本気で怒り出す陛下が怖いんだけどかわいくて。
禅陛下は終始一貫してシシィ激ラブの役作りですよね。わかりやすい。
綜馬陛下はもちろんシシィは愛してるんだけど、それより皇帝であることを優先しているうちにシシィが離れてしまって、それがなぜか分からないという感じだった。

そういえば細かいけど浦井君、陛下にすっと返されてずっとそのまま持ってた新聞を、HASSの台詞の合間に本に挟んでたのがなんかよかった。
あれ、びらびらして気になるんだよね(笑)

闇広は今期初めて泣けた。
浦井君が安定したのですごく聞きやすくなったんだけど、今日やられた!と思ったのは 二回目デュオの「この世の終わりが近い」のとこ。
文章ではとっても書きづらいけど、
「このよーのおわーりがちか…い?」という感じで、最後、祐トートと浦井殿下二人とも同時にふっと力を抜いてSubitPianoみたいなちょっと台詞みたいな歌い方をした瞬間はっとした。
そうだよね、そうなんだ、「この世が終わる(=ハプスブルク王朝の崩壊)」というのがどれだけルドルフにとって重いことなのか改めて気付かされたよ。
うーん、深い。
これですっかりやられてうるっと来てしまいました。
よかったーーー!!


いつもどおり始まったカテコ、なんとなく客席(特に一路FC席付近)が浮き足立ってます。
皆さん順番に出てきて、あれ、祐トートいつもよりふかぶかなお辞儀が長い?
フレーズぎりぎりまでお辞儀してて、さっと腕を差し伸べた先には一路皇后様。
いつも客席含めて1フレーズ拍手が止んでしーんとなるところはいつもどおり。
振り向いた瞬間まず舞台上のキャストからヒューヒュー野次が飛んで(笑)
それと同時に客席含めた劇場全体から一斉に盛大な拍手と「いっちゃんおめでとーー!!」の声援。
いつもなら皇后様として堂々とご挨拶するところですが、今日は若干照れた一路さんとしてのご挨拶でした。
カテコ自体は5回かな?
全員カテコ2回目〜3回目ではとにかくテレまくる一路さんがすごくかわいかった。
祐さんや高嶋さんはおにいちゃんのような視線で温かく見守ってるし、宝塚先輩の初風さん、春風さんは二人で寄り添ってうるうるしてる感じだった。
その他のカンパニーは暖かくからかうものあり(主にMパパ・禅ちゃん・祐さんとアンサンブルの一部)、それを拍手しながらにこにこ見守るものあり(浦井君及びちょっと離れたところに立つアンサンブル、新規参入アンサンブル)、わけわからずとりあえず拍手するものあり(ちびルドちからくん(笑))。
やっぱりエリザカンパニーは暖かいですね。

二人カテコではいつもはカテコで遠慮しまくりな祐さんが始終ご機嫌で、珍しく一路さんをざかざか引っ張ってきて万歳して客席に煽ってそのまま一路さんとハイタッチ(笑)
「妹を嫁に出す兄」のような視線だった気がします(笑)

二人カテコ二回目は一回目より激しく嫌がる皇后様を引っ張ってくるY閣下(笑)
「おめでとー!」コールに無理やり挨拶させられて恥ずかしがる一路皇后様はとってもとってもかわいかったですが、それよりさらにかわいかったのが、場の空気を読んだ祐さん。
右手振り上げてちくしょーという感じで大げさに地団駄踏むこと二回(爆笑)
あんなにリアクション大きい祐さんは珍しい(笑)
あまりのかわいさ(珍しさ?あるいはお約束(笑))にみんな満足したのか、いつもより1〜2回カテコ少なく終わったようです。

ある意味600回記念公演より貴重な回を見てしまいましたv
あー楽しかった。
これで心置きなく今年のエリザを終えられます。

…次の再演時はもう一路シシィ&内野トートで見ることはないんですね。
あー寂しい。
去年飽きるほど見たけど。
思い出に出来るほど素晴らしい舞台も見たけど。
そして今思うと、リアルにラブラブだったうっちートートが評価された(2005トートで賞取ってるし)のかと思うと微妙だけど(苦笑)それでもさびしいなぁ。
武田トート、身長さえ気にならなければまあいいんだけどうっちーくらい華麗にダンス踊れるトート閣下も欲しい……。
(でも思い当たる人がいない…大抵歌える人は踊れないし、踊れる人は歌えないんだよね…やはり浦井トートまで待つしかないのか(苦笑))
シシィも交代なのかな…今度は可憐なソプラノ声のシシィも聞いてみたい気がするけど実はシシィの曲って音域メゾっぽいんだよね。
年取ってからの方がソロが多いから。
大地さんがまだイライザ演れてるうちは一路さんシシィ演って欲しいな。希望。