エリザベート観劇録その23
日生5月14日マチネ 

キャスト(W分のみ)
トート   :武田真治
フランツ  :鈴木綜馬
ルドルフ  :浦井健治
ルドルフ(少年期):川綱治加来
皇太后ゾフィー:寿ひずる

エリザベート14日マチネ。

楽しみにしてた武田トート&寿ゾフィ様公演。
陛下は綜馬さん、ちびルドはちから君、ルドはもちろん浦井君。

武田君、ちっちゃいちっちゃい言われてたからどのくらいちっちゃいのかと思ってたらほんとにちっちゃかった(笑)
民衆に囲まれると埋もれてしまうよ。オーラがあるのが救いだけど。
皇后様&ルドとつりあわせようとしたのだろう上げ底ブーツがぽっくりっぽくてねー微妙。
でも歌はびっくりした。
はっきりいって歌い方と発声はへたくそ。
だけど何かひきつけるものがありました。
もっとだめだめかと思っていたらすごい声量と音感はあるし、特筆すべきはそのハイトーン。
私が踊るときのラストでシャウトなしでHi-Asまでだしてたよ、しかもロングトーンで。
祐さんが調子がいい時(別名ご機嫌な時)に最後の三音が通常Es-(Es-)Fで動くところをEs-(Es-)Asとやったのは聞いたことがあるけど、武田君、Es-As-Fだったよ。
さすが管楽器奏者だけあって、重音・倍音からの相対音での音のとり方がうっちーとは比べ物にならないくらいうまい。
自分でやばいとおもったらシャウトでごまかしたり、音を切ったり、うまくスライドさせたりしてきちんとオケにあわせてた。
声質もよくて聞きやすい。
うっちーが去年やりたかったことの進化系がこれなんだろうなぁと思った。
武田君、スタイル良くて顔も綺麗だからすごくビジュアルいいはずなんだけど、あのブーツといまいちなデザインの衣装でちょっとうーん・・・という部分数箇所。
ちっちゃいのは仕方ないんだけど、やっぱりあと10センチあったらなぁと思ってしまう。
演技はすごく好きだった。
基本路線はうっちーにすごく近いけど、印象はもっとかわいらしい小悪魔っぽい。
祐トートが嫌いなわけじゃないけど、私がエリザに求めるのはやっぱりこっちの路線だった。
やっぱりね、祐さんじゃみられないダンスとか演技とか動の演技がトートには欲しいんだ。

前回見て自分の中でエリザはもう卒業かな、と思ったんだけど、今日武田トートみて一気に引き戻されました(笑)
武田トートは最後のダンスのシャウトと私が踊るときの迫力、悪夢の指揮棒もって指揮してて、途中で飽ーきたっ!とぽいっと指揮棒投げ捨てるのがすごくツボ。
退屈しのぎの衣装はあちこちでいわれてる通りチャーリーとチョコレート工場っぽかった(笑)
うん、はっきりって歌は「初演のうっちーよりまし」程度だし、ダンスも美しくはないのでだめな人はほんとだめだと思う。
でも音をものすごくは外さないし、声色の使い方がすごくいい。感情の載せ方とか。
ダンスの振り付けも私がすごく好きだった振り付けを踏襲してたり、頑張ってる感じはものすごくあった。あとは訓練^^;
ただシャウトや高笑い、小細工的な演技をやりすぎて絵的にうるさかった。
やはり映像の人だからか演技が細かすぎるのね。
もっと大胆に緩急をつけてポーズをとるところは動かずに決める、動くときはアグレッシブに、とやってくれると見やすいんだけど。
・・・まあ綺麗に立てないのはすべてあのブーツが元凶なんだろうが。

ルドとの絡みは身長の兼ね合い(浦井君でかい…)でYトートとは変わってました。
浦井ルドが武田トートの腰にすがりつくのはなんかちょっとそれはそれで面白いと思った。
DVDでみたウイーン版ぽい。
(関係ないけどウイーン2005版のトートの人が受け付けなかった。。陛下とルキは異常にかっこよかったんだけど)
でも武田トート、死のちゅーのあと、口をぬぐってぺっとやるのは「死」としてどうだろうとちょっと思ったけどね。

あー、武田君の感想しか書いてないや(苦笑)
浦井君は演技が安定してきました。
綜馬パパは新聞はまるめずにそのままひらって捨ててた。
捨てるタイミングがいつもより1フレーズほど早かったのに拾えた浦井殿下、よく頑張りました(笑)
寿さんは相変わらずの迫力。
2年ぶりのちからくん、"全く変わってないことに"驚きました(苦笑)
もうちょっと歌うまくなってるかと思ったんだけどなぁ。
まあアマデうたわないし。
一路さんは今日はすごく声が出ててかわいかった。
復調っぽくてよかったです。

あー禅ちゃんみたいなぁ。
武田トートはもう無理だろうな・・・。