エリザベート観劇録その22
日生5月4日マチネ 

キャスト(W分のみ)
トート   :山口祐一郎
フランツ  :鈴木綜馬
ルドルフ  :浦井健治
ルドルフ(少年期):塩野魁土
皇太后ゾフィー:初風諄

祐さん、綜馬さん、かいと君の初日公演。
初風さんの復帰公演でもありました。

なんていうか、祐さんのエリザはとってもとっても東宝エリザでした^^;
まったくもって2005年版と変わらない完成度と安定感。
安心しすぎて。でも去年見すぎた反動か、もうおなかいっぱい感も若干あったり。
あ、でもあれだけ丁寧に歌ってる祐さんは久々に見たかも。
舞台の出来は決して悪くなかったんですが(ていうか、2004年ではありえなかった素晴らしい完成度だと思うのだけど)なんか物足りないのはなんでかなぁ?
役者さんが長丁場を意識して力加減をセーブしてるのが分かってしまうからかな?
祐さんや綜馬さんがきっちり平均76%の力量、出すところは出す、抜くところは抜くみたいな印象がありました。
あと、やっぱり見るほうの自分が去年のうっちーで完成形を見たように思って力尽きてる部分があるのだと思う。

日生は舞台が狭いので両脇の花道がなく、そのため出入りのタイミングや振り付けが若干変わったほかは変更なし。
Tトート版はちびトート仕様な振り付けと聞きましたが、Yトートは全く持って変更なし。

変更というか、変わってたのは浦井君とかいと君の声量(笑)。
あとルドは闇広の最初でブーツのかかとをカンッって鳴らすのがなくなってた。
演技変えたからだと思う。今回の演技プランならやらないのが自然。

カテコはさすがに初風さんへの拍手が温かく大きかったです。
3回目位にカンパニー全員で集合写真隊形。
このときちびルドかいと君が皇后様達に前に押しやられてきょろきょろしたあとにぺこっとお辞儀したのがめちゃめちゃかわいかった。
かいと君、4月から中学生なんだよね。ちっちゃくてそうは見えないけど(笑)
2年で劇的にうまくなってお姉さんはうれしいよ(^^ゞ
多分今回がラストエリザだから頑張って欲しい。
10年経ったらルドで帰ってきてね(笑)

その後、また全員で出てきたとき、一路皇后様が初風おばあ様におかえりなさいと抱きついて。
ちょっと遅れて出てきた高嶋お兄ちゃんにもおかえりなさいと言われたら初風さんはもう耐え切れず泣き出しちゃいました。
カンパニーは幕が降りてもヒューヒューと大歓声。ほんと仲良いですね。
寿さんのおばあ様も好きだけど、初風さんの繊細なおばあ様の役作りもいいなと思った今日の演技でした。

最後は恒例二人カテコ。
祐さんが一路さんの手を取ってむりやりバイバイさせるのもいつものパターンですね。
武田トートはどんなカテコだろう??気になる(笑)

しかし会場でてすぐに脳内を回ってるのがアルジャーノンなあたり(苦笑)
私の中でエリザ=うっちーという割合の高さがどれだけあるかということですね^^;
武田君がそれに匹敵すればうれしいのですが。
…そうなったら、次再演があるときはまたチケ鳥に頭悩ませることになるのね^_^;