エリザベート観劇録その18
帝劇9月11日マチネ 

キャスト(W分+キャス変分のみ)
トート   :山口祐一郎
フランツ  :石川禅
ルドルフ  :浦井健治
ルドルフ(少年期):苫篠和馬
ゾフィー  :寿ひずる


浦井君楽。
あちこち手を尽くしてもチケット取れなかったので(一回はクレジット番号登録まで行ったのにキャンセルされた…)もう絶対だめだと思っていたら、かわいそうに思ってくださった方がチケット譲ってくださいました。
キャスト楽とはいえ、公演初の普通の日曜なのになぜここまで激戦だったのか疑問だったのだけど、劇場について納得。

うわー…おばちゃん団体だよ…

ありえないことに、S席のほとんどをS県の某国保団体が占めておりました。。
浦井ファンが一番見たい日だってのに、ほんとありえない。
T宝さんは営業方針絶対間違ってるって。
こういう日こそリピーターにアピールすべきだと思うよ。


舞台はものすごくよかったです。
初日に匹敵する出来。
いままで山口閣下で見た中では一番良かったと思う。
アンサンブルさんにも浦井楽!という気合が感じられました。
今年の山口閣下は、なんだか新境地を開拓されたようですが(特に一幕闇広。あの歌い方は微妙すぎるなぁ…)この日は本当によかった。

いつも優しすぎる山口さんはご自分の声量とか迫力とかを本当に自覚いらっしゃるので、よっぽどなことが無い限り他者と絡むシーンはかなり技量をセーブして(悪く言うと手抜きにも見える…)いらっしゃるようにみえます。
内野閣下がいつも全力で体当たりな感じに見えるのに比べて、真逆な余裕っぷりを目指しているのかもしれませんが、全開時の魅力を知ってしまっているとどうも物足りなくて。
でもって今年は浦井君がかなり発声がしっかりして声量がついたこともあって、絡むシーンでルドばっかり浮いてしまっているように聞こえてアンバランスに感じていた(うっちーだとそんなことないんだけど)のですが、この日は二人が丁度良いハイレベルの所でぴったりとマッチした感じがしました。

今年の禅陛下と浦井殿下のシーンはものすごくいい。
去年は綜馬陛下の方が相性よさそうに見えたけど、今年の浦井君の芝居だと絶対禅さんだ。
禅さんも芝居若干変えてるみたいだったしね。どことはいえないけど。

今年でルド最後かも?という噂もあるので、最後がこの舞台で本当によかった。

最初の通常カテコでは、挨拶のときに舞台にいたキャストから拍手をもらっていました。
(関係ないけど浦井君、王子なお辞儀の時は手を後ろにやってぺこりは美しくないよ(笑)ちびルド君の右手を胸に当てて礼の方がまだいいと思うんだけど^^;)
一旦幕が下りた後もう一度幕があがって、一路皇后様からお話が。
(このとき会場の拍手が静まらなくて、村井パパに視線でヘルプを求めていた一路さんがめちゃめちゃかわいかった(笑))
「本日は私の一人目の息子、浦井ルドルフが千秋楽です!ひとこと挨拶してもらいます」
で、中央に呼ばれた浦井君。マイクについて村井パパから野次が飛んで、思わず素で「大丈夫です」と答える姿にキャスト大爆笑。
ルドルフをやってよかった、ここに立てているのもルドルフのおかげ、幸せです。
カンパニーの皆さんに助けてもらったというところでは舞台上のメンバーに向き合ってふかぶかお辞儀。
トリプルのトップバッターですごく緊張したけど、エリザベートはまだ三分の一、始まったばかりでこれからトンハさん、芳雄さんへのよいバトンタッチができたのではないかと思う。
と、このあたりまでは普通だったのだけど、ここから天然炸裂。
この後中日劇場でモーツァルトがあって(うわ、唐突に宣伝だ(笑))、そっちにも出る人がここには大勢いるんですが、お稽古が並行していて本当に体が心配。気をつけてくださいね!
(と一路さん・山口さん達に向かって何度も念を押す。あまりに唐突な話題に後ろのカンパニー爆笑しながら、両方に出演しているメンバーを代表して一路さん「わかったから、気をつけるから」とうなづく)
なんだか、無茶な両親を心配するしっかりした息子みたいになっていて、さすがの山口さんもバカウケ。
禅さんに至ってはもう膝を打っての大爆笑。
伊東マダムが爆笑しながら上手端でもういいから、先を続けなさいと指示してるのが面白かった(笑)

で、そろそろ締めかな?と皆が思った矢先に「次に帝劇に帰ってくるのは11月のマイフェアレディです。皆さん見に来てください」と自分の宣伝も始め、更に大爆笑。
「エリザベート万歳!エリザベートもルドルフも大好きです」
そろそろよくわかんなくなって終わったかな?と思ったところで、「投票は8時までです。皆さんこの後選挙に行ってくださいね」と最後までかましてくれました(爆笑)
(この日は衆院選の投票日でした。浦井君、投票したのかな?)
「ありがとうございました!」と元気良くお辞儀したところで、一路さんが苦笑しながら「去年の楽は大泣きしてた子が一年で随分しっかりしちゃって、宣伝まで…びっくりしました(笑)お疲れ様でした。浦井健治君でした!(浦井君に向かって一同拍手)」

一路さん、すっかりほんとの息子の授業参観気分だったみたいです(笑)

最後は恒例皇后様&閣下の二人カテコで〆と思いきや、なんと浦井君を真ん中にはさんで三人で登場。
まるでシシィと閣下の一人息子みたいに仲良く手を繋いで登場です。
浦井君が中央に押し出されて、一人でお辞儀。
その後、恥ずかしがっておずおずしてる浦井君の手を無理やりとって高々と掲げさせる山口閣下がかわいかった(笑)

うわーん、いいものみたよーーー!!
生涯忘れられない思い出になりました。